材料の紹介
私は、日頃、ステンドグラスを作っていて、やっぱりステンドグラスは“見る
楽しさ”もありますが“作る楽しさ”の方が大きいナ!と感じます
その作る楽しさの一つは、材料となる板ガラス選び。
ステンドグラスって、ひとピースずつ、色が違えば、使用しているガラスも違うんです。
10色使っていたら10枚の板ガラスから切り出して使っています。
そのくらい知ってるよ~
と。あ、ご存知でしたか
それは失礼いたしました
では、板ガラスが出来るまで、はご存知でしょうか
教室をやっていると、よく聞かれるので、今日は板ガラスの話をしたいと思います。
板ガラスを作る方法は大きくわけて二つあります。
ひとつは、「吹きガラスみたいね」と言われるのですが、そう、吹きガラスでコップを作るみたいにどろどろの熱いガラス玉を吹いて均一の厚さ(約3mm)まで広げて作っていきます!
私も数ヶ月間だけですが、吹きガラスをやってみたことがあり、手のひらの大のものを作るのも大変だったような・・・この大きさはもう想像を絶するスケールです
竿(吹いている棒)の先端にガラスを付けて作っていくのですが、そのものの物質の重さよりも竿の先についているということで数倍の重さを感じ、かなりの力が必要です。


【ドイツの板ガラスメーカー『Lamberts(ランバーツ社)』から引用】
PDFカタログでもっとたくさん写真が見れます
シリンダー”と呼ばれる直径30cmくらい長さは60cmくらいの筒状のものを作り、それを切り開いて一枚板にします。
この技法で作られている板ガラスの最大の大きさが60cm×90cmで売られているのもそういう理由からなんです。
透明度が高かったり、片面クリアで片面に色が付いているなどのガラスはこの技法で作られています。
もうひとつのメーカーはこちら
【アメリカのウロボロスというメーカー】

こちらは動画で見れます!
熱々のガラス種を棒でコネコネ、伸ばして模様が入ったガラスを作っている工程が見れます!


【『UroborosGlass(ウロボロスグラス)』から引用】
しかし!
どちらの技法で作られたものにも自分がイメージする板ガラスが無かったら。。。
作ります
自分で
まったく同じ方法では設備がないので作れませんが
粉ガラスを窯の棚板に蒔いて・・・窯で焼いて冷ますんです









こちらは、川崎の工房まで行って作っています→[glasscom]
やはり大きい窯と棚板がないとそこそこの大きさの板ガラスは作れないので・・・
ということで、ステンドグラスは奥が深くて楽しいです
ぜひ、興味を持った方は工房にいらしてみてください
お問い合わせはこちら
KALAMA Glass Art Studio
chigasaki134@gmail.com
★掲載のデザイン・写真・記事などは、KALAMA Glass Art Studioに帰属しています。無断使用・転用は犯罪となります★


その作る楽しさの一つは、材料となる板ガラス選び。
ステンドグラスって、ひとピースずつ、色が違えば、使用しているガラスも違うんです。
10色使っていたら10枚の板ガラスから切り出して使っています。
そのくらい知ってるよ~



では、板ガラスが出来るまで、はご存知でしょうか

板ガラスを作る方法は大きくわけて二つあります。
ひとつは、「吹きガラスみたいね」と言われるのですが、そう、吹きガラスでコップを作るみたいにどろどろの熱いガラス玉を吹いて均一の厚さ(約3mm)まで広げて作っていきます!
私も数ヶ月間だけですが、吹きガラスをやってみたことがあり、手のひらの大のものを作るのも大変だったような・・・この大きさはもう想像を絶するスケールです

竿(吹いている棒)の先端にガラスを付けて作っていくのですが、そのものの物質の重さよりも竿の先についているということで数倍の重さを感じ、かなりの力が必要です。







【ドイツの板ガラスメーカー『Lamberts(ランバーツ社)』から引用】
PDFカタログでもっとたくさん写真が見れます

シリンダー”と呼ばれる直径30cmくらい長さは60cmくらいの筒状のものを作り、それを切り開いて一枚板にします。
この技法で作られている板ガラスの最大の大きさが60cm×90cmで売られているのもそういう理由からなんです。
透明度が高かったり、片面クリアで片面に色が付いているなどのガラスはこの技法で作られています。
もうひとつのメーカーはこちら


こちらは動画で見れます!
熱々のガラス種を棒でコネコネ、伸ばして模様が入ったガラスを作っている工程が見れます!






しかし!
どちらの技法で作られたものにも自分がイメージする板ガラスが無かったら。。。
作ります


まったく同じ方法では設備がないので作れませんが

粉ガラスを窯の棚板に蒔いて・・・窯で焼いて冷ますんです











こちらは、川崎の工房まで行って作っています→[glasscom]
やはり大きい窯と棚板がないとそこそこの大きさの板ガラスは作れないので・・・

ということで、ステンドグラスは奥が深くて楽しいです

ぜひ、興味を持った方は工房にいらしてみてください

お問い合わせはこちら
KALAMA Glass Art Studio

★掲載のデザイン・写真・記事などは、KALAMA Glass Art Studioに帰属しています。無断使用・転用は犯罪となります★
ステンドグラスの工具と工程(テープに沿ってハンダを流していく方法)
今日は、ステンドグラスの工具と工程を少しご紹介いたします
よく、ステンドグラスって熱いんでしょ?ガラス溶かすんでしょ?と言われることがありますが、
ガラスそのものは、もともと色やテクスチャーがついているガラスを使うので、イメージした色ガラスがあれば、
それをそのまま型紙に合わせてカットしてつないでいく、と考えれば、それほど驚くほどのことではありません
(※イメージしたガラスが無い場合は、電気炉(窯)を使用して作っていくことも出来ます。この説明はまた今度
)
では、まずは購入した板ガラスを“カットする”ところから

ガラスを選びま~す。

ガラスカッターを使って、切っていきます。
切るというか、線を入れて割る、といった感じでしょうか。
工具は左から「マーカー」「プライヤー幅広、幅狭」「ガラスカッター」「マルトリン:ガラスカッターで入れた線を下からコンコンと叩いてヒビを入れるもの」
「カットするときに使うカッティングオイル」
それと直線を切るときには、滑り止めを貼った定規が活躍します。

切ったガラス(=割ったガラス)は、切り口(=割り口)は大変鋭利です。
また、カーブの線などは、型紙どおりにきれいに切れない場合もあります。
そういうときは、この写真の「ルーター」(刃がダイヤモンドやすり)で削ります。
刃(ルーターヘッド)は、削ったガラスの粉で目が詰まっていってしまうので、台の下に水が入っています。また、周りにも水を含んだ粉が飛びますのでガードをしています(段ボールでみすぼらしいですがっ
)

型紙に合うようにガラスの形が揃ったら、銅テープを巻いていきます。
写真上部に写っている「TAPE」と書いてあるものです。
テープはその名のとおり、裏面が粘着面となっています。

次は、「ハンダ」をします。
「むかし、学生のころやった~」という方もいらっしゃるかと思います。
ハンダのつきを良くするための「フラックス(H)」(むかし“マツヤニ”でやったという声を聞きます。こちらは化学薬品です)
をテープの上に塗ってハンダ(銀色のもの)をコテで溶かしながら流していきます。
このハンダの作業は、表裏両面行います。
最後に、作品の枠を鉛線でくるりと囲んで完成です(鉛線の技法はまた次回
)
完成したら中性洗剤で洗って(お湯の方がベター)仕上げにあれば艶出しワックスを塗って完成。
こうやって、ひとつひとつ色々な工程を経て完成します
ステンドグラスが作ってみたい!と思った方はどうぞ下記までお問い合わせください
KALAMA Glass Art Studio
chigasaki134@gmail.com
★掲載のデザイン・写真・記事などは、KALAMA Glass Art Studioに帰属しています。無断使用・転用は犯罪となります★

よく、ステンドグラスって熱いんでしょ?ガラス溶かすんでしょ?と言われることがありますが、
ガラスそのものは、もともと色やテクスチャーがついているガラスを使うので、イメージした色ガラスがあれば、
それをそのまま型紙に合わせてカットしてつないでいく、と考えれば、それほど驚くほどのことではありません

(※イメージしたガラスが無い場合は、電気炉(窯)を使用して作っていくことも出来ます。この説明はまた今度

では、まずは購入した板ガラスを“カットする”ところから





切るというか、線を入れて割る、といった感じでしょうか。
工具は左から「マーカー」「プライヤー幅広、幅狭」「ガラスカッター」「マルトリン:ガラスカッターで入れた線を下からコンコンと叩いてヒビを入れるもの」
「カットするときに使うカッティングオイル」
それと直線を切るときには、滑り止めを貼った定規が活躍します。



また、カーブの線などは、型紙どおりにきれいに切れない場合もあります。
そういうときは、この写真の「ルーター」(刃がダイヤモンドやすり)で削ります。
刃(ルーターヘッド)は、削ったガラスの粉で目が詰まっていってしまうので、台の下に水が入っています。また、周りにも水を含んだ粉が飛びますのでガードをしています(段ボールでみすぼらしいですがっ





写真上部に写っている「TAPE」と書いてあるものです。
テープはその名のとおり、裏面が粘着面となっています。



「むかし、学生のころやった~」という方もいらっしゃるかと思います。
ハンダのつきを良くするための「フラックス(H)」(むかし“マツヤニ”でやったという声を聞きます。こちらは化学薬品です)
をテープの上に塗ってハンダ(銀色のもの)をコテで溶かしながら流していきます。
このハンダの作業は、表裏両面行います。


完成したら中性洗剤で洗って(お湯の方がベター)仕上げにあれば艶出しワックスを塗って完成。
こうやって、ひとつひとつ色々な工程を経て完成します

ステンドグラスが作ってみたい!と思った方はどうぞ下記までお問い合わせください

KALAMA Glass Art Studio

★掲載のデザイン・写真・記事などは、KALAMA Glass Art Studioに帰属しています。無断使用・転用は犯罪となります★
色ガラス
今日は「色ガラス」のご紹介です。
というのも、ステンドグラスで使う色ガラスは、主にヨーロッパやアメリカから船で運ばれて日本にやってくるわけで、
もしも、使いたい色が日本で品切れになってしまっているときは、
首をながーーーくして、次の船便を待つのです。
で、今回、その「首をながーーーくして」待っていたガラスが入荷
しかも、このガラスは、ステンドグラスで使うガラスの中では最高級のお値段が付いているガラス。
赤やピンクなどは、実は板ガラスを作る原材料に“金”を使うので、他の色よりちょっぴりお高いんです
しかし、今回のご注文いただいたものは
『星の調べ』という管弦楽団、アマチュアオーケストラhttp://hoshirabe.info/concert0.html
の講演会時の受付に出す看板。
イメージカラーがHPにもあるワインレッドとのことで、このガラスを提案。
お値段的に・・・とお伝えし、ブルーも提案いたしましたが、こちらのワインレッドに決定!
ここはひとつ、かっこよく、作ってあげちゃいたいと私の気も引き締まりました

左:自然光で見た感じ/右:作業台の上、電球色を上から当てた感じ
KALAMA Glass Art Studio
chigasaki134@gmail.com
★掲載のデザイン・写真・記事などは、KALAMA Glass Art Studioに帰属しています。無断使用・転用は犯罪となります★
というのも、ステンドグラスで使う色ガラスは、主にヨーロッパやアメリカから船で運ばれて日本にやってくるわけで、
もしも、使いたい色が日本で品切れになってしまっているときは、
首をながーーーくして、次の船便を待つのです。
で、今回、その「首をながーーーくして」待っていたガラスが入荷

しかも、このガラスは、ステンドグラスで使うガラスの中では最高級のお値段が付いているガラス。
赤やピンクなどは、実は板ガラスを作る原材料に“金”を使うので、他の色よりちょっぴりお高いんです

しかし、今回のご注文いただいたものは
『星の調べ』という管弦楽団、アマチュアオーケストラhttp://hoshirabe.info/concert0.html
の講演会時の受付に出す看板。
イメージカラーがHPにもあるワインレッドとのことで、このガラスを提案。
お値段的に・・・とお伝えし、ブルーも提案いたしましたが、こちらのワインレッドに決定!
ここはひとつ、かっこよく、作ってあげちゃいたいと私の気も引き締まりました



左:自然光で見た感じ/右:作業台の上、電球色を上から当てた感じ
KALAMA Glass Art Studio

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工程“パテ詰め”
今日は、12/9のブログ『ケイム技法は緻密さが大切』の文中に出てきた、
「つなぎ目をハンダでとめ、H鋼やU鋼のガラスとの隙間をパテで埋めます。ガラスがカタカタ動かないように~」
の工程“パテ詰め”の写真を撮りましたのでupします

せっかくきれいに鉛線で組んだのに、きたなく見えてしまいますね

これは、黒い油の粘土のようなもの(数週間後には硬化する)をH鋼の隙間に詰めているところです。
もうちょっとズームアップ
したものが↓です。

片方、左側の溝には黒い粘土が詰められていて、右側の溝には、まだ詰めていないのが、分かりますか?
こんな感じで、上の写真の左上に載っているヘラで詰めていくんです。両面。
詰め終わったらクリーニングしてついに取り付け!
また取り付けたら
upします
工房見学
場所:神奈川県茅ヶ崎市~随時受付中~
KALAMA Glass Art Studio
chigasaki134@gmail.com
★掲載のデザイン・写真・記事などは、KALAMA Glass Art Studioに帰属しています。無断使用・転用は犯罪となります★
「つなぎ目をハンダでとめ、H鋼やU鋼のガラスとの隙間をパテで埋めます。ガラスがカタカタ動かないように~」
の工程“パテ詰め”の写真を撮りましたのでupします


せっかくきれいに鉛線で組んだのに、きたなく見えてしまいますね


これは、黒い油の粘土のようなもの(数週間後には硬化する)をH鋼の隙間に詰めているところです。
もうちょっとズームアップ


片方、左側の溝には黒い粘土が詰められていて、右側の溝には、まだ詰めていないのが、分かりますか?
こんな感じで、上の写真の左上に載っているヘラで詰めていくんです。両面。
詰め終わったらクリーニングしてついに取り付け!
また取り付けたら


工房見学

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